次世代の素粒子物理学を切り拓く国際研究施設ILC実現へ
ILC-Japanは、国際リニアコライダー(ILC)を実現するため、高エネルギー物理学研究者会議のもとに設立された
日本の高エネルギー物理学研究者コミュニティを代表するILC推進活動組織です。
NEWS
ILC-Japanスポークスパーソン
石野 雅也
東京大学素粒子物理国際研究センター 教授
長い年月をかけて構築してきた素粒子物理の標準模型は、ヒッグス粒子の発見(2012)をもって完成しました。しかしながら、宇宙進化の全貌を理解するには解明しなければならない課題が多く残ったままです。人類が究極の「知」の領域に踏みこんで、科学的な理解を得るための最良の手段が、国際リニアコライダー(ILC)です。 ILC-Japanは、次世代の最重要計画であるILCを、グローバルな国際研究所として実現することを目指します。これによって、科学の進歩を加速するとともに、次世代の科学を支える人材を国際的に育むことを可能にします。
What is ILC ?ILC(国際リニアコライダー)とは?
国際リニアコライダー(International Linear Collider, ILC)は、全長約20kmの次世代電子陽電子衝突型線形加速器です。電子と陽電子を最高エネルギーで加速衝突させ、宇宙誕生から1兆分の1秒後のビッグバンを再現し素粒子と宇宙誕生の謎に迫ります。
国際プロジェクトとして2030年代後半の稼働を目指して、日本の高エネルギー物理学研究者コミュニティは世界中の研究者と協力してILC実現に向けて取り組んでいます。